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フーシ派、サウジ石油施設など攻撃と表明 サウジは迎撃と発表

Reuters
[ドバイ 13日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派は13日、前日深夜にサウジアラビア南部ジザンの大規模石油施設をドローン(無人機)とミサイルで攻撃したと表明した。
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最早忘れられた内戦になって久しいイエメンですが、この数ヶ月間戦線は膠着状態どころか、政府軍側がサウディの推すハディ政権軍とUAEの推す南部分離主義者に分裂、分離主義者が首都アデンの半分とソコトラ島を占拠したほか、昔から根強い勢力を誇るアラビア半島のアルカイダも加わって四つ巴の戦いになるなどますます混迷の度合いを深めています。

最早専門家でさえ戦局がどの様に推移しているかはわからない状態になっているので、今更ロケットの数発などどうでもいいのですが、日本との絡みで考えてみると、この内戦は色々と示唆に富んでいる点があります。

イエメン内戦を通してフーシ派が発射したミサイルは150発以上、ドローンは350機以上だと言われています。(この辺の国は発表が全部いい加減なので、本当の数は不明ですが、一応サウジの発表によれば)
これに対するサウジの被害は色々と伝えられてはいるものの、ほとんど迎撃ミサイルによって阻まれクライス油田への攻撃を除けばさしたる損害にはなっていません。

一方サウジ空軍は日本とほぼ同等の最新鋭装備を持ち、満足な空軍も対空ミサイルも持たないフーシ に対し、完全な制空権を握っているものの、攻撃を発射前に地上で阻止できたことは一度もありません。

つまり日本でも北朝鮮のミサイルを発射前に地上で破壊するという敵基地攻撃論が盛んですが、イエメンの戦訓を見る限り、限りなく不可能に近いということが言えます。

一方100発以上のミサイルやドローンを曲がりなりにも阻止できた(私も再三ミサイル攻撃を受けたアブハー国際空港を今年の初め訪れましたが、ほぼ大きな被害は出ていないことを確認しました)ことは、ミサイル防衛はそれなりに有効であることを示しています。

とは言え、フーシ の様なアラビアの極貧国の1部族が数百発のミサイルやドローンを発射できるのですから、日本周辺の某国だと一体どのくらいの量が必要なのかは想像に難くありません。
なんとも難しいところですね。
サウディアラビアは、原油価格の低落とコロナ禍の急拡大で、イエメンに侵攻しているどころの状況ではないです。なお、昨日の新規感染者は2779人、新型コロナウィルスによる死者は42人でした。平日だと、最近はだいたい、毎日3000人感染者が出て、50人死亡するペースです。
 サウディアラビア側は、かなり厭戦気分が強いのですが、イエメンのフーシー派側は、容赦なくサウディ側に攻撃を続けています。ミサイルとドローンを複数組み合わせた攻撃は、2週間に1回くらいは起きています。地上部隊によるサウディアラビア南部への侵入も続いています。無人ボートによる港湾への攻撃というのもあります。
 サウディアラビアとしては、遅かれ早かれ、何の成果もないまま、イエメン人を数十万人殺害したという結果だけ残して、イエメンから撤退せざるをえないでしょう。