SNSからデータを吸い取る顔認識企業「Clearview AI」、各国で排除へ
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ClearviewAIはAI技術や顔認識技術そのものの問題よりも、データを利用する目的が公であるのか、特定の民間によって実現される目的であるのかを混ぜて行っている点が本質的な議論のポイントです。
データそのものの概念を人ベースで理解できないと、プライバシーポリシーやシステム的にプライバシーが担保されているから大丈夫と言う議論になりがちですが、データの本質を理解していれば警察にSNS上で分析したデータを渡すと言う選択はしなかっただろうと思います。
顔認識スタートアップのClearview AIがイリノイ州法違反で集団訴訟に発展
https://jp.techcrunch.com/2020/02/17/2020-02-14-class-action-suit-against-clearview-ai-cites-illinois-law-that-cost-facebook-550m/
プライバシーに配慮すると技術発展が遅れると言う議論も一部ありますが、実際はプライバシーに配慮した新しい技術開発がアメリカだけでなく欧州や日本でも進みつつあります。技術発展と言う視点に立てば、プライバシーに配慮するしないに関わらずデータの活用は進むので今後も盛り上がっていくと思います。コストのかかる真っ当な顔情報収集を回避し、手っ取り早く「本人に無断で」SNSなどからAIを使っていわば「タダ」でかき集めた30億枚の画像データベースを、なんと各国の600以上の法執行機関が使っているといる悪辣な事実に寒気がする。
英国の国家犯罪対策庁もClearview AIの顧客なのだそうだ。
他にも民間企業や学校、銀行などに利用させているとのこと。
悪用しようとすれば無限に用途はありそうである。
だが、IT後進国の我が国政府はこういった世情にも無知なのではなかろうか、とふと頭をかすめました。データは重要であるが、それをどう集めるかについての世界的なコンセンサス作りが後回しになっているということがよくわかる。ここをスピードアップしないと、社会に役立つテクノロジーの活用が停滞してしまう。AIはこれからの人々の生活を豊かにするはずだが、十分なデータがなければ、空箱になってしまう。曖昧な妥協とか見切り発車などではなく、ルール形成の大幅加速化こそ、これからの課題だと思う。