これが我が古里・浪江町津島 全520戸ドローン撮影 現在も避難の住民、DVDに

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今年4月にドローンで撮影された福島県浪江町津島地区の民家=野田雅也さん提供
今年4月にドローンで撮影された福島県浪江町津島地区の民家=野田雅也さん提供

 ある日、突然古里を追われたまま戻ることもできず、荒れ果てていく地域になすすべもない――。9年4カ月前の東京電力福島第1原発事故の影響で、現在も避難生活を続ける福島県浪江町津島地区の住民たちが、この集落で生きた証しを残そうと、住宅の今の姿や郷土芸能などの映像を織り込んだDVDを完成させた。古里への断ち切れない思いにあふれている。

 福島第1原発から北西に約30キロ離れた、阿武隈山地の中にある津島地区。農業や林業などを産業とし、山菜や畑の野菜などを分け合い、震災当時約1400人が生活していた。だが高線量の放射性物質が降り、事故から10年目を迎えた現在も大部分の地域で帰還のめどが立っていない。

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