[10日 ロイター] - 米国株式市場は上昇。米国で新型コロナウイルス新規感染者数が連日で最多を記録し、懸念は強まっているものの、製薬ギリアド・サイエンシズ<GILD.O>のコロナ感染症治療薬が治験で良好なデータを示したことが材料視された。

ナスダック総合<.IXIC>は最高値で取引を終了。終値ベースでの最高値更新は過去7日営業日中6回目となる。

ロイターの集計によると、9日時点の米国の新型コロナ新規感染者は少なくとも6万0565人と、連日で過去最多を記録。国内でウイルス感染の新たなホットスポットとなっているフロリダ州ではこの日の新規感染者数が1万1400人を超え、過去2番目の多さとなった。

ギリアドは2.2%高。新型コロナ感染症の治療薬として利用されている抗ウイルス薬「レムデシビル」の臨床試験(治験)で重症患者の死亡リスク低下や症状の改善が確認されたと発表した。

S&P金融<.SPSY>は3.5%高。来週に第2・四半期決算の発表を控えるバンク・オブ・アメリカ<BAC.N>、シティグループ<C.N>、JPモルガン・チェース<JPM.N>が軒並み5.5─6.5%上昇した。

ナスダックは連日の最高値更新となったものの、ダウ平均株価<.DJI>とS&P総合500<.SPX>をアンダーパフォーム。US銀ウエルス・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ロブ・ハウォース氏は「買い一巡の動きとなった。ここ1週間で上昇銘柄と下落銘柄の差は拡大しており、決算シーズンをにらみ、一部利益確定売りが出た」と指摘した。

週足ではダウが1%、S&Pが1.8%それぞれ上昇。ナスダックは4%急伸した。

クルーズ大手カーニバル<CCL.N>は10.8%高。新型コロナウイルス流行で停止しているクルーズ船運航を段階的に再開すると発表した。

ゴールドマンの目標株価引き上げを追い風に、ネットフリックス<NFLX.O>も8.1%上昇した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.87対1の比率で上回った。ナスダックでも1.62対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は95億7000万株。直近20営業日の平均は119億3000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26075.3 +369.21 +1.44 25690. 26101. 25637. <.DJI>

0 35 32 50

前営業日終値 25706.0

9

ナスダック総合 10617.4 +69.69 +0.66 10545. 10622. 10447. <.IXIC>

4 91 35 01

前営業日終値 10547.7

5

S&P総合500種 3185.04 +32.99 +1.05 3152.4 3186.8 3136.2 <.SPX>

7 2 2

前営業日終値 3152.05

ダウ輸送株20種 9312.48 +172.05 +1.88 <.DJT>

ダウ公共株15種 791.35 +17.12 +2.21 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2069.79 -6.93 -0.33 <.SOX>

VIX指数 27.29 -1.97 -6.73 <.VIX>

S&P一般消費財 1125.92 +11.19 +1.00 <.SPLRCD

>

S&P素材 364.88 +6.27 +1.75 <.SPLRCM

>

S&P工業 574.69 +7.31 +1.29 <.SPLRCI

>

S&P主要消費財 619.33 +11.48 +1.89 <.SPLRCS

>

S&P金融 389.97 +13.10 +3.48 <.SPSY>

S&P不動産 217.32 +0.36 +0.16 <.SPLRCR

>

S&Pエネルギー 270.32 +8.51 +3.25 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1173.97 -2.59 -0.22 <.SPXHC>

S&P通信サービス 192.39 +3.69 +1.96 <.SPLRCL

>

S&P情報技術 1901.29 -0.53 -0.03 <.SPLRCT

>

S&P公益事業 293.66 +5.47 +1.90 <.SPLRCU

>

NYSE出来高 9.29億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22630 + 340 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 22600 + 310 大阪比 <0#NIY:>