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これは確かに統計学的に「おかしな」比較であり、「さらに研究が必要」です。

薬の有効性は本来、レムデシビルを投与するかどうか以外の条件を揃え、見えないバイアスの可能性までを取り除くため、試験開始前にランダムに割付を行い、レムデシビル投与群とプラセボ群の二群を準備した前向き研究で評価されるべきです。

しかし今回「死亡率低下」の結論を導き出すために使用した比較対照群は、あらかじめ同じ条件設定で準備しておいた対照群ではなく、試験後に全く別のところから引っ張り出してきたデータです。

これだと、見かけ上主要な条件が同じでも、「見せていない」あるいは「見えない」バイアスが潜在してしまいます。極論を言えば、対照群としてたくさんの死亡者を恣意的に準備することも可能で、いくらでもレムデシビルをよく見せることができます。

このため、科学的な視点では、今回のプレスリリースでレムデシビルの有効性が追加で確認されたとは言い難いと思います。

プレスリリースはこちら。

https://www.gilead.com/news-and-press/press-room/press-releases/2020/7/gilead-presents-additional-data-on-investigational-antiviral-remdesivir-for-the-treatment-of-covid-19
【基礎知識解説】レムデシビルとは?
レムデシビルはアメリカの製薬会社「ギリアド・サイエンシズ」によって作られた抗ウイルス薬です。元々はエボラ出血熱の原因となるエボラウイルスに対する薬として開発されました。

新型コロナウイルスは内部に自身の設計情報をRNAで保持しています。ウイルスは細胞に侵入してすぐ、増殖の準備をしますがそのステップの1つに自身の持っているRNAを鋳型にして、RNAを合成する反応があります。ここで働くのがRNAポリメラーゼと呼ばれるタンパク質です。これはウイルスが持つ設計情報をもとに作られたものなので、通常私たちの細胞の中には存在しないわけです。

レムデシビルはこのRNAポリメラーゼの機能を特異的に阻害することで、新型コロナウイルスの増殖を抑える可能性が考えられており、各国で臨床研究が進行しています。
前提条件の異なる対象者のデータを分析しているため、エビデンスレベルとしては高いとは言えません。『治験データと観察データを比較して死亡率について決定的な結論を出そうとするのは「おかしい」』というのがもっともな解釈だと思います。

ただ、抗ウイルス薬の中ではレムデシビルはこれまで唯一、ランダム化比較試験で有効性(回復までの期間を短縮する)が示されている薬剤であり、今後の臨床試験のポジティブな結果に期待したいところです。
昨日は、アビガンの臨床研究で明確な有効性は示されなかったと報じられていましたが、レムデシビルは望みがありそう。今後更に治験を重ねるようです。
【アビガン、有効性示されず 臨床研究で、藤田医大が発表】
https://newspicks.com/news/5058867
薬の有効性を証明するのは大変な事なのですね。
新型コロナウイルスに有効な薬はもっと簡単に発見できると思っていました。
世界規模でまだまだ広がりを見せているウイルスなので、早く研究が進むことを祈っています。
治験に参加してる人と、参加してない別のデータを比較、だと意図的にデータを選べる。

治験では効果が認められなかったのかも?

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