[ワシントン 9日 ロイター] - 米民主党のペロシ下院議長は9日、新型コロナウイルス関連の追加支援策を巡り与野党は強力な法案で合意できると自信を示した。

ペロシ氏は、追加法案の必要性について共和党議員から個別に働きかけを受けているとした上で、トランプ政権は支出額を1兆ドルに設定しようとしていると指摘。

「われわれから見れば1兆ドルでは不十分だが、そこから交渉を始めることは可能だ」とし、「強力な法案で合意すると強く確信している」と述べた。

下院は5月に3兆ドル規模の支援法案を可決したが、共和党上院トップのマコネル院内総務は同法案を上院で審議することを拒否し、7月下旬にも独自法案を提出する意向だ。

ペロシ氏は9日、追加法案には州・地方政府や労働者、家計向けの支援に加え、感染防止策に数兆ドルが必要だとの考えを改めて示した。「州・地方向けに1兆ドル、失業保険と直接給付に1兆ドルが必要だ。ウイルス検査、接触者追跡、治療も同様だが、おそらくこれより少ない額で済むだろう」と述べた。

ムニューシン米財務長官は9日、国民に再び現金を直接支給する案を支持していると述べた。一方、政府が拡充している失業保険の支給については、延長する場合は申請者が従来得ていた収入の100%を上限とする考えを示した。[nL4N2EG3QH]

上下両院は独立記念日(7月4日)の祝日前から休暇に入っており、20日にワシントンに戻る予定。

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