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親会社のTOBによる「親子上場の解消」としては、ソニーによるソニーフィナンシャルHD、東芝による上場3子会社の完全子会社化に続く流れですが、総額5,000億円という取得総額は今年最大規模の事例となります。
上場子会社の少数株主利益の問題など論点は多々ありますが、いずれにせよこれで、ファミリーマートは株式市場からの短期利益最大化のプレッシャーから解放され、コンビニ市場をかき回す存在となる可能性が出てきました。
ローソン株主の三菱商事の動きも含め、目が離せなくなってきたという印象です。
つい先ほど、ファミマで朝食を買いました。東京オフィスのすぐそばにあるからです。京都オフィス(自宅)ではセブン-イレブンを使っています。

バナナを買うとその違いがわかります。同じ値段ですが、セブン-イレブンのは甘くておいしい。ファミマは硬くて渋い。この違いは何なのでしょう。

ちょっとの差が、店舗の売上を決めている。ただ単に商品の流通チャネルとして店舗を捉えると、失敗します。

成長しつづけるためには、顧客のためのコンビニであることを忘れないことですね。
記事から離れて、歴史の振り返りと、未来を考えたい。

歴史としては、大手3社の中で、ファミリーマートは唯一、日本で作られたブランド。セブン・イレブンもローソンも、米国で展開していたチェーンを日本にブランド・ノウハウともに輸入したもの(ノウハウはほとんど使えなかったのはセブンで有名だが)。
そして、1973年にファミマとしてはスタートしているが、1971年に前身の実験店舗はスタート。1973年にセブンは米サウスランドと提携をして1974年に1店舗目なので、実はスタートはファミマの方が早かった。なお、ダイエーが作ったローソンは、セブンをイトーヨーカドーにとられたためにローソンと提携した。そのなかで、初期の日本へのマーチャンダイジングのローカライゼーションや物流(共同配送)の確立などは、「コンビニチェーン進化史」(①)に詳しく、興味がある方は是非見ていただきたい。
そして今でも創業の傘下にあるのはセブンだけになり、セブンも事業としてはコンビニ>>スーパー。

未来はどうか?
昨日の買収発表記事(②)でもコメントしたが、個人的にはファミマのリリースに書かれていたECが気になっている。小売の中でECの比率は上がるばかり。一方で、宅配問題の際にもコンビニも注目されたが、物流と情報システムが根幹になり、個別顧客の利便性を、家庭に近いところで高密度に実現するという点では、EC・宅配・コンビニは三位一体に近いと感じる。
100%子会社化するのは、改革をやり切るためとあり、物流についての言及もリリースがある(ただコンビニへの配送部分だが)。そういった統合領域で伊藤忠として動きがあるかを見ていきたい。

https://amzn.to/2Oa9HeG
https://newspicks.com/news/5052263
ファミマの売上は約5,000億円で、時価総額が9,000億円。
Ocadoという英国のネットスーパー専業の小売事業者は売上が2,000億円で、時価総額が2兆円弱。
日本の大手小売はOMO、ECの文脈で今後5-10年の成長を見せられていないので、大きく欧米の強い企業と比べてunder valueされている。デジタル化の推進で大きな成長を作れれば十分化ける可能性のある企業。

弊社が過去分析したOcadoのWhite Paperはこちら。
https://10x.co.jp/news/posts/?id=2020-04-27
総合商社が小売りを経営できるかというのは安土 敏 さんの時代からずっとあった話と思います。私も前職で付き合いましたが、爪に火を点すような地味な小売りはあまり向いていないのではという印象でした。しかし、近年のこうした動きは、ロジスティックを含め小売りのビジネスモデルが大きく変化しつつあるということかなと思います。この先が楽しみです。
伊藤忠グループによるTOBでファミマが上場廃止します。
TOBされる側のファミマは昨日ちょうど決算公表日だったこともあり、会見が行われましたが、TOBする側の伊藤忠商事は、会見などないままです。
第八カンパニーを作った狙いも、ファミマの上場廃止と結びつく話ですが、どのような真の狙いがあるのかぜひ聞きたいところです。
上場廃止で大胆な投資は出来ますが、カネを掛ければセブンに追いつけるかと言ったら、それは難しいでしょう。

ただ、セブンも鈴木さんが居なくなってどうなるか。
今のところ商品開発力に陰りは見られませんが、その辺が今後のポイントだと思います。
この連載について
今、知りたい注目のニュースの真相から全体像まで、やさしく徹底解説。プロピッカーや有識者による対談、オピニオン寄稿、直撃インタビューなどでお届けする、NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。
伊藤忠商事株式会社(いとうちゅうしょうじ、ITOCHU Corporation)は、大阪府大阪市北区と東京都港区に本社を置くみずほグループ(旧第一勧銀グループ)の大手総合商社。日本屈指の巨大総合商社であると共にアジア有数のコングロマリット(異業種複合企業体)でもある。 ウィキペディア
時価総額
4.05 兆円

業績

株式会社ファミリーマート (英: FamilyMart Co.,Ltd.)は、日本のコンビニエンスストア (CVS) フランチャイザーである。東証1部に上場されている大手総合商社、伊藤忠商事の子会社。 ウィキペディア
時価総額
1.17 兆円

業績