[東京 8日 ロイター] - 日銀が8日に発表した6月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平残は前年比6.2%増となった。伸び率は5月の同4.8%増を上回って統計の公表開始以来の最高を更新した。新型コロナウイルスの感染が拡大し事業環境が急速に悪化する中で、企業の運転資金ニーズが高い状況が続いている。

内訳では、都銀等の貸出平残が8.6%増で伸び率は過去最高。大企業向けのみならず、中小企業向けの貸出も伸びた。地銀・第二地銀は4.7%増で、1992年2月以来の高い伸び率となった。貸出平残は262兆4075億円で過去最高。

*内容を追加しました。

(和田崇彦 編集:田中志保)