(ブルームバーグ): 半導体設計会社の英アームは、データおよびデバイス管理の事業を親会社のソフトバンクグループに移管する計画だ。主力の半導体事業に注力し、成長を加速させる狙い。

IoT(モノのインターネット)グループは、ネットにつながる多数の新しい機器からの情報管理を拡充する重要なイニシアチブとアームは位置付けていた。

アームのサイモン・シガース最高経営責任者(CEO)は7日の発表資料で、今回の移管によりアームは主力事業における技術革新でより強固な立場になり、「幅広い市場でのコンピューティングソリューションを拡大する機会の獲得に向けて、より大きなサポートをパートナーに提供する」と説明した。今回の取引には取締役会の承認が必要になるという。

アームはソフトバンクG創業者の孫正義社長の主要投資先の1つで、2016年に320億ドル(現在のレートで約3兆4400億円)で買収。既に全てのスマートフォンに採用されていたアームの技術について、インターネットへの接続機能が大部分の電子機器で搭載されつつある中、成長の可能性が高いと孫氏は当時述べていた。

原題:Arm to Transfer IoT Data Unit to Softbank, Focus on Chips (1)(抜粋)

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