[7日 ロイター] - 英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)<GSK.L>は7日、新型コロナウイルスワクチンの開発でカナダのバイオ医薬品開発会社のメディカゴと提携したと発表した。

メディカゴはケベック市に本社を置く未上場企業で、米たばこ大手フィリップ・モリス<PM.N>が33%株式、田辺三菱製薬が残りの株式を保有している。

GSKはメディカゴとの提携の下、治験を7月半ばに開始。2021年上半期にワクチンを提供できるようにし、同年末までには約1億回分の製造を可能にしたい考え。

GSKはコロナワクチン開発競争には直接参加せず、仏製薬大手サノフィ<SAY.PA>を含む少なくとも7社の製薬会社と提携することでワクチン開発に参加。ワクチンと共に投与して効果を高める物質「アジュバント」に関連する技術で貢献する戦略を取っている。

メディカゴは植物の葉をバイオリアクターとして利用し、新型ウイルスのスパイクタンパク質のうち一つを製造。これをGSKのアジュバントと共にワクチンとして利用する。

メディカゴが持つ技術はGSKがこれまで提携した製薬会社の手法とは異なるため、今回の提携でGSKが有望なワクチン候補を絞り込み、早期に製造に着手できる可能性がある。

*内容を追加しました。