アップル、次期iPhone全機種に有機EL 脱・液晶加速
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中国のBOEのパネルが採用されなかった為、iPhone12に搭載される有機ELパネルの全量をSamsung、LGの韓国メーカー2社が供給することになりました。
中でもSamsungはコスト、品質の面で優れており、しばらくの間この分野では独占的なサプライヤーとなりそうですね。
尚Samsungの有機EL事業は元々NECがdocomo向けに開発していた物を、サムスンNECモバイルディスプレイの解散時に譲り受けたものがベースになっています。
ソニーを除けば三洋電機、パイオニアなど世界に先駆けて1990年代に有機ELパネル量産化に成功した日本企業は皆消えてしまいました。
当時の日本企業が進みすぎていたのか、あるいは技術を理解できない当時の経営者が企業を滅ぼしたのか、いずれかはわかりませんが、こうしたニュースを聞くと些か寂しくなりますね。有機ELシフトへ進む背景について解説がある。
・LCD比較で視野角の問題が無い。
・プラスチック有機ELは基板に樹脂(PI)も使えるので様々な形状に加工しやすい
・HuaweiやSamsungも採用を進めている
・5Gシフトが進むとアンテナの消費電力量が増え、バッテリーが大きくなるので有機ELパネルのほうがBLUが無い分、薄くて軽くて端末の重量増を防ぐことができる
OLED全機種展開だと、安価モデルが出なくなるというKatoさんのコメント。とはいえ、端末価格が安くなったからこそ11が爆売れしたというのは既にAppleも理解しているところであり、SEもまたそこそこ売れている。Price is only innovationという状態であり、揶揄もされるが、それでもある程度は台数ベースを売らないとそもそもサブスクリプションで利益を上げるモデルに移行できない。
11がそもそも継続販売されると予想できるので、液晶モデルはある。12が発売されれば11の価格も50ドルくらい下がるのでは?ただ、11は5G非対応なので、不満な人たちは12に移行するのでしょう。12の値段もある程度は11に近づけないととてもでないが、台数ベースは維持できない。そういう意味ではもしかすると、Appleは黄金ルールである粗利益をある程度削ってでもOLED機種を安く出すのでは?BOE立ち上げは難航してるのでOLEDのコストは簡単に下がらない。
OLEDとLCDを比較すると色の再現性や角度による色の見え方は実はLCDのほうが優れている。OLEDは白画面を映して斜めから見ると色味が大きく変わる。手元にOLEDモデルがある人は試してみてほしい。Apple Storeでも比較してみるとわかる。OLEDは完璧なモデルではない。LCDにも視野角の問題はあるが、色味はOLEDより美しい。
追記 ユーザーとしてはどうでもいいかな、というところもとことん突き詰めているのがApple。分解すると基板が真っ黒いのだが、そんなのは99%のユーザーにはマジでどうでも良い。が、そこにこだわるわけでしょう。それがApple。つまり、ディスプレイというプロダクトデザインのど真ん中に位置する部品の色味や形状はもちろん死ぬほどこだわると考えるのが普通。そのこだわりの積み重ねが手に取った時の質感の違いを生み出していると理解している。うーん、どうだろう。
全機種でやると、安価なモデルが新製品としてはなくなる。一方でiPhone 11はディスプレイ・カメラ以外はProと一緒で差が少なく、Pro需要を食った側面もあるかもしれない。それを防ぐという観点で全部有機ELにして、チップ1世代型落ちの液晶モデル(iPhone 11続行?)は一層コスパ&シェアを追うとか?