[クアラルンプール/シドニー 7日 ロイター] - マレーシアの格安航空会社大手、エアアジア・グループ<AIRA.KL>は7日、2020年の輸送能力が2019年の水準の45-60%にとどまるとの見通しを示した。

新型コロナウイルスの流行が背景。2020年のロードファクター(有償座席利用率)は70-75%と、通常の85%を下回る見通しという。

ウェブサイトに掲載したプレゼンテーション用の資料で明らかにした。

リフィニティブ・アイコンのデータによると、同社が前日発表した第1・四半期決算は、2004年11月のマレーシア証券取引所上場以降で最大の赤字となった。

同社は2021年には旅客需要がある程度回復すると予想。同年の輸送能力は2019年の85%、ロードファクターも85%に達する見通しという。

同社の第1・四半期決算は8億0330万リンギ(1億8791万ドル)の赤字。前年同期は9610万リンギの黒字だった。売上高は15%減の23億1000万リンギ。

アフィン・ホワン・キャピタルのアナリスト、アイザック・チョー氏によると、同社は近く第三者割当増資か株主割当増資で資本を調達する見通し。

同社は先月、新型コロナへの対応策について、投資銀行、金融機関、投資家から打診があったことを明らかにしている。