【検証】ファーウェイスマホは「Google無し」でもアリなのか

2020/7/8
Google無しでも、ファーウェイスマホは「買い」なのか。
6月12日、ファーウェイ(華為技術)は日本で、最新のスマートフォンを発売した。
今回発売された「P40」シリーズのハード面のスペックは、4つのレンズで構成されたカメラなどを筆頭に、「スマホ史上最高クラス」との呼び声が高い。
しかし一方で、ソフトウェアには圧倒的な弱点がある。2019年5月から始まった米中貿易戦争によって制裁を受け、グーグル系のサービスを使えないからだ。
出所:NewsPicks編集部作成
昨年秋以降に登場したファーウェイのスマートフォンには、本来アンドロイドに標準搭載されているアプリストア「Google Playストア」が入っていない。
ファーウェイが独自に開発した「HMS(Huawei Mobile Services)」とアプリストア「AppGallery」が搭載されているが、使い勝手は未知数だ。
さらに、Gメール、Googleマップ、Webブラウザ、YouTubeに至るまで、Googleのアプリは軒並み使用できない。
こうしたソフトウェア環境で、果たしてストレスなく使うことができるのか。
つまるところ、ファーウェイの新スマホは「買い」なのか。実際に最新端末の使い心地を確かめながら、検証していく。

「スマホ史上最高」のカメラ

新たに販売が開始されたのは、ファーウェイのフラッグシップモデル「P」シリーズの「P40 Pro 5G」「P40 lite 5G」「P40 lite E」の3機種だ。
今回はその中から、上位モデルの「P40 Pro 5G」と普及価格帯の「P40 lite 5G」の2機種について解説する。
ファーウェイスマホのハード面における最大の魅力は、なんといってもカメラ性能だ。
ファーウェイは2016年に発売した「P9」から、ドイツの老舗カメラメーカー「ライカ(Leica)」とレンズの共同開発を始めた。
それ以来、性能を高め続け、画質はもちろんスマホカメラの弱点と言われてきた望遠性能を磨いてきた。