[ロンドン 6日 ロイター] - 英国のスナク財務相は、8日に発表する広範な景気支援計画の中で、環境保護関連の雇用創出と公共の建物のエネルギー効率改善に30億ポンド(37億5000万ドル)を割り当てる。

財務省によると、3分の1は学校や病院といった公共建築物などからの温室効果ガス排出削減に充てられる。

建物内で使う暖房は英国の温室効果ガスの排出の約5分の1を占めており、エネルギー効率化の投資は二酸化炭素などの温暖化ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする計画に大きな役割を果たす。

8日の発表は、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)で打撃を受けた雇用対策が主な柱となる見込み。

財務相はすでに約1330億ポンド(1660億ドル)の緊急措置を発表しており、このうちの多くは雇用対策となっている。

財務省は、今回発表される30億ポンドのパッケージが政府による新たな投資か、発表済みの計画の一部なのか明確にしていない。

パッケージには環境保全と植樹に充てる4000万ポンドが含まれており、5000人の雇用創出が見込まれている。