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【絶好調】コロナで「ピアノが爆売れ」の理由
2020/7/7
「最高の3カ月だった」
新型コロナウイルスの感染拡大で人々が自宅にこもり、多くの企業が休業を強いられる事態になったとき、ヘイル・ライアンは、経済的苦境を覚悟した。
ダラスにある「メトロプレックス・ピアノ」でセールス&マーケティングディレクターを務めるライアンは、ピアノ販売30年のベテランだ。これまでも9・11テロや2008年のリーマンショックなど、商売に打撃を与える危機的状況を何度も経験している。
3月にロックダウンが始まったとき、「これが最後の一撃になると思いました」と、ライアンは振り返る。
ところが実際には、ピアノの注文は急増、ライアンはその対応に追われた。ショールームが閉じられ、景気が急降下し、音楽パフォーマンスの世界が崩壊しても、ピアノは売れた。
「実を言うと、これまでピアノを売ってきた中でも最高の3カ月でした」と、ライアンは言う。
コンサートは全滅したが…
ピアノ市場には、数十万ドルもするハンドメイドのコンサート用グランドピアノから、子どもの習い事のための工場製アップライト、デジタルピアノ、キーボードまで、幅広い楽器が存在する。
米国におけるピアノ販売のピークは1909年。当時、国内のアコースティックピアノ(中古を除く)の販売台数は36万4500台に上った。
その後、ラジオやテレビが登場し、録音と楽器のテクノロジーが進化したことで、音楽の制作や消費の方法が変わっていった。
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