[ブエノスアイレス 5日 ロイター] - アルゼンチン政府は5日、新たな債務再編案を発表し、交渉期限を8月4日に再設定した。政府の声明によると、新たな再編案にはヘアカット(債務減免)額の縮小やクーポンの引き上げなどが盛り込まれており、債権団にとってより有利な条件を提示した。

政府は、新たな条件は国際金融コミュニティーに引き続き加わっていくためのアルゼンチンの誠実さと前向きな姿勢を示していると強調した。

政府はこれとは別に発表した声明で、新提案を6日に米証券取引委員会(SEC)に正式に提出すると明らかにした。

交渉期限は現行の7月24日から再延期されることになる。

これに先立ち大統領は「新たな提案でわれわれは最大限の努力を行う」と強調。「債権者らがこれを理解してくれるよう望む」と続けた。

アルゼンチンは650億ドルの対外債務再編を巡り債権者側との交渉を続けてきた。5月には史上9回目のデフォルト(債務不履行)に陥っている。

交渉は6月半ばまでは順調に進展し、アルゼンチンの債券価格を支えた。ただ、2つの主要な債権者グループが6月半ば以降、アルゼンチン政府がきちんと対応していないと批判し、債務再編合意における一段の法的保護を求めている。

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