入管「仮放免」急増 コロナ対応不明後、覚醒剤所持で逮捕者も
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入国管理行政は、現在、世界中どの国でも極めて混乱しています。ほとんどの国では、三密の状態を警戒しているからといったことよりも、そもそも外国人が帰国できないから、という理由です。
この産経新聞の記事では、入管法以外の犯罪で逮捕された外国人の例のみ取り上げていますが、入国者収容所に収容されているのは、単に入管法に違反した、という外国人が大多数です。つまり、ビザの期限を越えて滞在した、といったことです。
現在、自分の国に帰ろうにも帰ることができない外国人は非常に多いです。日本で学校を卒業したけど帰国できない、働いていた先が工場を閉鎖したけど帰国できない、という外国人が、どんどん増えています。そういう場合、申請すれば滞在期間を延長できる特例措置はありますが、滞在を延長できたとしても、仕事をして生活していけるかどうかは、また別の問題です。
新型コロナウィルスの前から、入国者収容所は、施設の収容量からいっても、職員の人数からいっても、予算からいっても、限界を超えていました。日本に暮らす外国人は300万人を超え、10年間で100万人増えています。技能実習制度や留学生急増の問題は従来通りなのですから、当然、不法滞在者も増えます。
新型コロナウィルスを理由に、この際、仮放免したということはいえますが、どのみち、外国人の就労についての制度が変わらなければ、収容者の急増に耐え切れなかったでしょう。
<牛久入管で何が…長期収容される外国人> (1)自傷、精神病む人 続出
https://www.tokyo-np.co.jp/article/10512