コロナが過ぎても「忘れたくないこと」のリストを作ろう

2020/7/5
世界が未曾有のパンデミックに見舞われる中で、そのごく初期から、世の中で起きている変化の一つ一つに真正面から向き合ったイタリアの作家、パオロ・ジョルダーノ氏。
インタビュー後編では、パオロ氏がエッセイ集『コロナの時代の僕ら』(早川書房)に込めた「世界へのメッセージ」をひも解いていく。
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──『コロナの時代の僕ら』は、28カ国で翻訳されているのですよね。
パオロ そうですね。現在はもっと増えていると思います。
この本のおかげで、人と話す機会がとても増えました。そのことが、私自身にとっても大きな糧になっています。
この本を書いたことをきっかけに、世界の様々な国のジャーナリストと、パンデミックや人と科学の関わりなどについて意見を交わす機会を得ました。それによって、私たちは皆、同じ危機に等しく立ち向かっているのだと実感することができたのです。
パンデミックは「ここ」だけで起きている話ではありません。この数カ月間、大勢の人々が孤立してしまったように感じていたはずです。でも、実はそうではなく、全人類が同じ体験を共有しているのです。
「世界中が同じ体験を共有している」と実感することは、この危機を乗り越えるうえで、きわめて重要なステップです。なぜなら、この危機はローカルな出来事などではなく、ローカルなレベルで解決できることでもないからです。
全人類が「共同体」としての意識を持つことが、今、不可欠なのだと感じています。
コロナ時代の「世界的ベストセラー本」が教えてくれること