大阪の感染者推移に吉村知事「東京との往来、外出も大丈夫」

2020.7.4 06:15

「大阪府庁新別館南館」で開催された『大阪府新型コロナウイルス対策本部会議』(7月3日・大阪市中央区)

(写真5枚)

大阪府内では、6月14日から7月2日の間に65人の新型コロナウイルス感染者を確認。吉村洋文知事は7月3日、「積極的な調査のなか拡大を見せていない。経済活動を止める必要はなく、外出も大丈夫」と話した。

この日おこなわれた「新型コロナウイルス対策本部会議」で注目されたのは、感染者の内訳で30代以下が57人であること。また、ミナミのバー関連が12人で、その濃厚接触者が6人、夜の街の関係者及び滞在者が12人という点。そして3人に東京での感染の可能性であったことなど。

大阪府健康医療部の藤井睦子部長は「第1波のときは30代以下の感染者が全体の40%だが、今回は80%近い。その理由は検査能力が上がったこと、2月と比較すると検査につながる基準が圧倒的に緩和されている」と説明した。

当初の条件として、熱が4日間続いた場合や感染者との接触の可能性など、基準が厳しかったPCR検査。「今は医師の判断で検査でき、検査基準が緩和され検査体制も上がっている。また、ミナミのバー関連で感染が広がっていることを公表したことで、心配になって自ら保健所に相談される効果も」と話した。

これに対し吉村知事は、「軽症、無症状の若い人が増えることを想定し、宿泊療養施設の整備を柔軟に対応できるようにしてほしい」と、危機管理課に指示。

会議後には、「夜のクラスターに関連する陽性者の方が多いが、そこから広がっている状況ではない。今後、クラスター対策で抑え込みをやっていきたい」と説明した。

また、東京を感染経路とする感染者が含まれていることについて、「東京全体が危険でなく、夜の町の新宿・池袋に集中している。そこを避けたり、仕事してすぐ帰るなど、リスクを避けるのがひとつのポイント。社会経済活動を止める必要はない」と明言。

「府民のみなさんにおいては感染症対策を徹底して、手洗いや、熱中症に注意しながらマスクをして、人と触れ合うことがあれば注意して、お互いの感染症対策をとって経済活動をやっていただきたい。外出もまったく大丈夫」と話した。

取材・文・写真/岡田由佳子

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本