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本当に次世代に先送りせず、〝ウラジミール〟と一緒にこの問題、終わらせちゃったんだなぁ。一緒に駆け抜けて、ゴールテープ切って。……希望通り、歴史に名を残したね、首相。
【政治】先日改正されたロシアの憲法をめぐっては、大統領任期の方ばかりに耳目が集まりがちだが、日本にとっては「領土割譲禁止」の条項の方がはるかに重要だろう。今回のロシアの憲法改正で北方領土問題(ロシアにとっては「南クリール諸島問題」)の解決はさらに遠のいたと考えて良さそう。

私は少なくとも2016年12月の日露首脳会談以降、北方領土問題は確実に日本にとって後退していると認識していたけど、やはりその認識の通りになってしまった。

2016年12月の日露首脳会談で日本側が得られるものがほとんど何もないであろうと確信したのは、首脳会談の前日のロシアTVのリポートを見た時だ。ご丁寧に首脳会談が行われる長門まで赴き、元乃隅稲成神社で皮肉と本音に満ちたリポートをしている。リポートの主旨は次のようなものだった。

「日本は南クリール問題について過剰な期待をしていますが、ロシアの立場は日露間に領土問題は存在せず、領土問題が存在しているのは日本にとってのみです。日本人は願いを叶えてほしい時に神社にお参りをして、賽銭箱にお金を入れて願い事をします。ところがこの神社の賽銭箱は5mの高さの鳥居の上にあり、1回ではとても入れられそうにありません」。

要するに、「1回の交渉で解決できるわけないだろ。何回でも交渉してやるから、何回でも賽銭を投げに来いよ」ということである。結局のところ日露首脳会談の結果はロシアTVのリポートの通りになった。

その後、2017年のウラジオストクでの東方経済フォーラムでプーチン大統領は次のように発言している。

「ロシアは世界最大の国土を持つ国です。その中の島々です。この問題は政治的な問題であると同時に「心理的な性質」を持っています。そのため、慎重にことを進めるべきです」。

南クリール諸島(北方領土)自体は極東の小さな島々でしかないものの「首都から国境が1マイルでも遠いこと」こそがロシアの伝統的な安全保障観であり、プーチン大統領の発言は多くのロシア国民が共感するものであろう。(だからこそロシアTVはこの部分をわざわざ報じた)。こういった「ロシア側の認識」を理解することなく北方領土問題を論じても、空回りを続けるだけである。