[2日 ロイター] - エネルギーサービス会社ベーカー・ヒューズ<BKR.N>が発表した7月2日までの週の米国内石油・天然ガス掘削リグ稼働数は、前週比2基減の263基となり、1940年の統計開始以来の最低水準を9週連続で更新した。

ただ、原油価格の上昇を受けて一部の生産会社が掘削を再開したことから、減少ペースは鈍化している。

リグ稼働数は、前年同期比では700基(73%)減少している。

ベーカー・ヒューズは、3日が独立記念日の振替休日となることから1日早くデータを公表した。

2日までの週は、米国内の石油掘削リグの稼働数は3基減の185基となり、2009年6月以来の低水準。天然ガス掘削リグ稼働数は1基増の76基だった。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、原油価格は依然として年初の水準から約34%下落しているが、経済再開に伴う景気回復への期待感から、米原油先物<CLc1>はここ10週間で200%上昇した。アナリストは、リグ稼働数が今後、増加に転じる可能性を指摘している。