2020/8/5

【アットコスメ 社長】準備に時間をかけてもリスク低下にならない

田村 知子
niwa no niwa エディター&ライター
化粧品クチコミサイト「@cosme(アットコスメ)」を日本最大のコスメ・美容の総合サイトに進化させ、EC事業、実店舗のほか、SaaS型のマーケティング支援サービスなどを展開するアイスタイル。

1999年7月の創業以来、生活者情報を一気通貫して分析できる独自のデータベースを構築し、ユーザーとメーカーをつなぐことで、「生活者中心の市場創造」を目指してきた。

ITバブルの崩壊や現在のコロナショックに直面しても、そのビジョンは揺らがない。インターネット黎明期から業界の常識にとらわれることなく、果敢に変革に挑んできた創業者・吉松徹郎氏に、「マーケットデザインカンパニー」を掲げ続ける経営哲学を聞いた。(全7回)
億単位の利益を予測
アイスタイルのビジネスモデルの着想を得たのは、創業パートナーの山田メユミが、化粧品情報を提供するメールマガジンを配信したことがきっかけでした。1999年3月のことです。
共同創業者の山田ユメミ氏(左)と
山田は当時、化粧品会社で商品開発に従事していました。
趣味の一環としてさまざまな化粧品の情報を伝えるためにメルマガを発行しようと、メルマガポータルの「まぐまぐ!」で会員を募集。メルマガのタイトルは「週刊コスメ通信」だったのですが、配信前にもかかわらず、約570人の登録がありました。
インターネットを利用する女性はまだ少ないといわれていた時期です。「コスメのメルマガに会員登録してくれる人がこんなにいるんだ!」と驚き、これはビジネスになると直感。それから、化粧品業界についてリサーチを始めました。