[モスクワ 2日 ロイター] - ロシア政府系のロシア直接投資基金(RDIF)は2日、ロシア政府が新型コロナウイルス感染症治療薬として暫定的に承認した抗インフルエンザ治療薬「アビガン」のジェネリック(後発薬)「アビファビル」の生産を拡大すると発表した。

RDIFによると、10万人分の治療薬が先月、ロシア国内35地域と隣国ベラルーシに配送されたという。7月には10万人分以上を生産する見込みで、製薬会社ケムラー・グループとの合弁事業により生産量を3倍に拡大し、国内外の需要増に対応するとした。

RDIFのキリル・ドミトリエフ総裁は、ロシアには他国の新型コロナ対策を支援する用意があり、50カ国以上がアビファビルに関心を寄せていると述べた。

ロシアで確認された新型コロナ感染者は過去24時間で6760人増え、累計66万1165人。ブラジル、米国に続き世界で3番目に多い。