[1日 ロイター] - ソフトバンクグループ<9984.T>などが出資する新興企業の米保険・レモネードは1日、新規株式公開(IPO)価格を1株29ドルと発表した。1100万株を放出する計画で、3億1900万ドルの調達を目指す。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)に2日に上場する。ティッカーシンボルは「LMND」。

同社は当初、価格レンジを23─26ドルとしていたが、その後26─28ドルに引き上げた。

IPO価格に基づく同社価値は16億ドル。同社が昨年、ソフトバンク主導で3億ドルを調達した段階では、企業価値は21億ドルとされていた。当時の資金調達には保険大手・アリアンツ<ALVG.DE>や、アルファベット<GOOGL.O>傘下のベンチャーキャピタルのGVなども加わっている。

ソフトバンクは同社に27.3%出資している。

レモネードは2016年末ごろに起業。全ての保険手続きをデジタル化したとし、保険ブローカーや書類手続きをなくしてアルゴリズムで代行、早ければ保険契約が90秒、保険金請求手続きが3分で済むのを売りにしている。