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そもそも日本のYCCは、マイナス金利導入で下がりすぎた長期金利を引き上げることで逆イールドを修正するためのもでした。
ですので、そもそもFRBと議論の目的が異なっていたとも言えます。
政策金利がゼロに落ちたいま、FRBが追加で検討できるのは目標を超えるインフレを許容するオーバーシュート型コミットメント、マイナス金利政策、そして「イールドカーブ・コントロール(YCC)」といったところでしょうか。マイナス金利政策は効果が乏しく弊害が大きいとして検討対象にもなっていないようですし、オーバーシュート型コミットメントもいつになるか分からない先のインフレを掲げる形になって効果のほどは定かではありません。そういう意味では、大量の国債増発で金利上昇圧力が高まる可能性があるなかYCCはまだしも効果がありそうですが、今の低金利下では金利を抑制しても下げ幅に限界がありますし、経済の体温計である長期金利を中銀がコントロールすること自体、疑問の余地の残るところです。
「委員会のフォワードガイダンス自体が引き続き信頼を得ている限り、イールドカーブに上限や目標を設定する政策を採用してフォワードガイダンスを強化する必要が生じるのか明確ではないと、多くの参加者が主張した」・・・ パウエル議長が次回以降のFOMCでも議論すると発言して注目されたYCCですが「当局者らはYCCの必要性を確信せず」であるとすると、FRBの手詰まり感をなんとなく表す一文であるように思えてしまいます (^^;
金融市場の動きを見ていると、「少数派」のFOMCメンバーが指摘したように早過ぎる利上げ予想に釘を刺す必要がある局面が生ずる可能性は十分にあり、その面での有効性は存在すると思います。

加えて、「多数派」のメンバーが指摘したリスクのうち、特にexitの際にFRBのバランスシート運営にストレスがかかる点は、それこそフォワードガイダンスの運営を上手く行うことで対応可能ですし、財政ファイナンスの懸念も、財務省が次第に国債の満期構成を長期化するはずである点を考えると軽減可能です。

いずれにせよ、難点を指摘しつつも今後も検討を続けることに全会一致で合意したと言う結果は、「多数派」の悩みを示唆しています。
22年末までゼロ金利で意見集約してドットプロットを見せてしまっている現状は実質的にはYCC状態かと思います。
フォーワードガイダンスは将来の(短期)政策金利について(ある条件を満たす限り)コミットする(大抵の場合、現状を維持する)ものである。それを市場が信じるなら、長期金利はそのコミットメントを反映している筈である。従って、このようにフォーワードガイダンスが有効なら、長期金利もコンロールしようとするのは不要であり矛盾が生じる。「金融当局は今後の会合で政策見通しについて明確に伝達するよう努めるべきだとの認識を、幾人かの参加者が示した」のはフォーワードガイダンスを重視したということ。アメリカはこのような金融政策の基本的知識がある人達が政策を議論しているようである。日本は大丈夫だろうか?
ただし、ポールクルーグマンが主張したような、何があっても将来引き締めをしないようなフォーワードガイダンスは難しいだろう。
イールドカーブ・コントロールのメリットデメリットについて話し合いが行われたようですが、フォワードガイダンスの効果があるため、伝達することを優先するという結論に至ったとのこと。