(ブルームバーグ): 米連邦公開市場委員会(FOMC)が6月9、10日に開いた会合では、イールドカーブ・コントロール(YCC)の長所短所を議論した際、当局者らはその利点について「多くの疑問」を抱いていたことが議事要旨で分かった。

議事要旨では「委員会のフォワードガイダンス自体が引き続き信頼を得ている限り、イールドカーブに上限や目標を設定する政策を採用してフォワードガイダンスを強化する必要が生じるのか明確ではないと、多くの参加者が主張した」と記した。

また経済には「当面」支援が必要であり、金融当局は今後の会合で政策見通しについて明確に伝達するよう努めるべきだとの認識を、幾人かの参加者が示した。

議事要旨は、「委員会はフェデラルファンド(FF)金利の道筋に関してより明瞭なフォワードガイダンスの形で伝達し、資産購入に関して透明性を高めるべきだと、大部分の参加者が指摘した」と記した。

原題:Fed Officials Unconvinced on Need for Yield-Curve Control (1)(抜粋)

(議事要旨の内容を追加し、更新します)

©2020 Bloomberg L.P.