“手持ちデータ” だけで“低コスト”でAIを導入できる「SmallTrain 価格予測 AI」を提供開始:時事ドットコム
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「AIにより販売価格を高度に決定できます」との触れ込みで、
AI系レベニュー・マネジメントシステムへの参入が相継ぎますが、
今のところAIではレベニュー・マネジメント(RM)は難しいです。
RMとは
「需要予測を基に販売を制限し収益の拡大を目指す体系的な手法」
と定義できる、
ホテルなど供給量に制限のある業態に適した販売手法です。
AIのシステムでは
□ 「需要予測」がビッグデータを使うなどして高度化できる
□ 販売制限のうち価格を上記予測に基づき自動判定する
点が売りなのですが。
需要予測についてはいくつかの前提条件を満たしたホテルでないと、
実質機能していません。
その条件の最たるものは「団体をとっていない」ことです。
団体の分類はホテル側の主観に基づいているなど、
ホテル基幹システムに十分なデータがないことが多く、
如何にAIといえどデータがなければ予測のしようがありません。
「*Garbage In Garbage Out*」を思い出してしまいます。
残念ながら日本ではあまり普及していないのですが、
RM先進国では販売制限手法として「泊数制限」も行われています。
人気のある土曜日をやたら高価格で販売するより、
金曜日から2泊していただけるお客様を優先する方が、
ホテル側も総収入が増えますし、
お客様も1泊あたりの費用が増加しないという長所があります。
AIのシステムではベンダー側がこの理論を知らないのか、
泊数制限の手法には対応していないようです。
いずれ自信を持ってお薦めできるものが登場することを願いつつ。