【台湾】成功大がコロナ新検査技術、1分で検出可[医薬]
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廖峻徳教授率いるチームの発表。
4月に始めた政府(科技部)の新型コロナ関連防疫技術開発助成制度への応募総数約500件の中から選ばれた7件のうちの1件とのこと。
従来の核酸検査や抗体検査とは異なりウイルス外膜の化学構造を測定するもので検査の所要時間は1分(※)。
同チームは2009年から2012年にかけての「ナノトラップでナノレベルのウイルスを捕捉する研究」により、いったん入ると出られない構造のスクリーニング用試験片を開発し特許取得、たとえウイルス粒子1つしか存在しなくても捕捉できるとのこと。
今回はこれに加えて更に「ホットスポットを使ったスクリーニング用試験片」を新たに開発。
この2種類を組み合わせ「ラマン分光法」により、エンベロープ(ウイルス粒子の膜状構造)の化学構造からウイルスの種類を判断可能。
変異性の有無や、ウイルスが生きたものか不活化したものかなども検出できるとのこと。
検査精度の向上が期待される上に、
現在主流のPCR検査のネックは、
・結果が出るのに最低4時間
・検査装置は高額
・移動困難
という問題を全てクリアできる。
(※)チームは向こう半年以内に検出結果(スペクトル)データベースを構築予定。これが確立すればウイルスの外膜の化学構造を調べてDB照会することで、1分以内に新型コロナウイルスの有無を判断することが可能となるとのこと。