【読書】早起きを成功させたければ、「夜」を見直そう

2020/7/8
本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、毎週土曜日に話題のビジネス本の要約をお届けしていた「10分読書」を今日からリニューアル。連載タイトルを「水曜日は読書」と一新し、週の真ん中の夕方に配信していく。
リニューアル初回は、『昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です』(小学館)だ。
疲れが溜まりつつある水曜日は読書を楽しみ、気持ちをリフレッシュしよう。(3934文字)

再確認したい「早起きのメリット」

著者が生まれ育った家庭では、朝食は5時半からだった。父親が会社員で、満員電車を避けるために6時には家を出ていたからだ。父親に合わせて家族全員が朝型の生活をしており、22時に寝て5時に起きるのが習慣となっていた。
だが、著者の生活は、社会人になったことで一変する。10時始業で夜遅くまで仕事をし、上司や同僚と飲みに行くことが増えた。心身ともに疲れがたまり、週末は昼まで寝る日々だった。
ある日、そんな生活に嫌気がさし、思い切って上司に「2時間早く出社するので、2時間早く帰っていいでしょうか」と相談した。上司は驚いたが、申し出を受け入れてくれた。
朝型の生活は、いいことずくめだった。朝の8時前に出社すると、静かな職場で、スッキリと冴えた頭で仕事ができる。
8時から10時までの2時間、集中して仕事をすると、他の社員が出勤してきたころには、その日のうちでもっとも重要な仕事がほぼ終わっている。午前中にはその日の仕事がほとんど片付き、午後は余裕をもって、他の仕事に集中できる。
上司からの評価も上がった。「きちんとしている」「しっかり仕事をしている」とみなしてくれるようになったのだ。認められたことでモチベーションが上がり、成果も上がっていった。
このように、朝型の生活は、単なる生活習慣ではない。人生における武器にもなり得るのだ。
早起きをすると、平日にも自分の時間が作れる。
多くの人は、英語の勉強がしたい、本が読みたいなどの潜在的な願望をもっている。それなのに、「平日は仕事があって時間がない」と諦めてしまっているのだ。
やりたいことがあるなら、早起きをすればいい。平日の朝に時間があれば、仕事が効率よく進むのはもちろんのこと、自分のやりたいことをする時間をつくれるようになる。
例えば、英語を習得したいなら、オフィス近くのカフェで朝の7時から8時まで勉強すればいい。通勤時間も英語の勉強に使うようにすれば、かなりの時間を確保できるはずだ。