[上海 30日 ロイター] - 中国で29日、烏東徳水力発電所の稼動式典が行われた。同発電所は長江(揚子江)の上流で巨額の費用を投じた巨大ダム計画の一つ。試験運用を経て第1号発電機が本格稼動した。

烏東徳水力発電所は、雲南省と四川省の境界付近、長江の支流に位置する。国営の中国長江三峡集団有限公司が2015年末に着工、来年下半期までに完成する予定。

発電能力は10ギガワット超。ダムの高さは270メートルで世界最高水準、貯水量は74億立方メートル。ダム建設に当たり、住民約3万2000人が転居を求められた。

新華社によると、投資額は総額1200億元(169億5000万ドル)。