【小豆川裕子】大企業のテレワーク実践論 鍵は「ミドルマネジメントの理解」
コメント
注目のコメント
現場がどれだけテレワークを望んでも、上の理解がなければ導入されなかったり効率が落ちたりと生産性は上がりませんよね。
全社が協力しなくてはいけない事象だからこそ、トップと現場をつなぐミドルマネジメントの層が重要だという部分にハッとしました。
(記事より)
最も重要なのは、経営戦略の中でテレワークをきちんと位置付けているかどうかで、経営トップのコミットメントが成功の必須条件ではないかと思います。その中で情報システム部門がやるべきことと、労務管理については人事部門、業務プロセスについては総務部門など、関係部門が緊密に連携していくことが大切です。>組織風土の革新については各部門の話になってきますが、ネックになるのはミドルマネジメントです。ミドルは悪者にされがちで、改革をやろうとしてもなかなか従来のやり方から離れられないとも言われますが、私はむしろ、彼らに理解してもらうこと、あるいは阻害要因を排除し、彼らへの支援が大事だと考えています。
身も蓋もない言い方ですが、僕はこの問題は中間管理職は関係なくて単純に中高年のITスキルの問題に思えます。中間管理職はその年齢帯が多いというだけで。
ITスキルは端的に言えば生産効率を飛躍的に向上させる時短技術です。移動するのに徒歩より乗り物を使った方が圧倒的に早いのと同じで、計算や処理速度はコンピュータやITサービスを使いこなせる方が圧倒的に早いわけです。
しかもITスキルの格差というのは一般事務とコーディングできる人の間ですら圧倒的に開きがあります。それを踏まえて中間管理職でITスキル高い人はどれぐらいいるんでしょうか?
なので、この問題そもそもはITスキルに疎い中高年が中間管理職として多く存在してしまっている終身雇用&年功序列に原因があるように思えるのです。本当に企業のDXを考えて行くなら設備や働き方ではなく、まずはちゃんとITスキルを使いこなせる生産性の高い人間を揃えることが大切に思えますね。ミドルマネジメント層がキーというのは分かる気がします。この層が変化と維持のどっちを向くか。メンバーにとっては、距離が遠いトップ層のメッセージは共感はしても行動変化には繋がりにくいですが、身近なミドル層の変化は行動変化に繋がりやすい。維持と変化のメリットデメリットがせめぎ合うミドル層が変化しやすい状況をつくることが、テコでいう作用点かもしれません。