北大学長をパワハラで解任 文科相が処分通知
北海道大学(札幌市)の名和豊春学長が29日夜、札幌市内で記者団の取材に応じ、30日付で学長を解任するとの処分通知を萩生田光一文科相から受け取ったことを明らかにした。名和氏の大学職員へのパワハラを認定した北大の学長選考会議が文科省に解任を申し出ていた。名和氏は「処分の取り消しを求めていく」と話し、異議を申し立てる考えを示した。
文科相は処分理由について国立大学法人法第17条第2項に規定する「その他役員たるに適しないと認めるとき」に該当するものと判断した、としている。
名和氏側は処分内容を把握した翌日から3カ月以内に文科相に審査請求が可能で、6カ月以内なら国に対して処分の取り消しを求める訴えを起こすことができる。