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中国・超大国への道、最大の障壁は「日本」──そこで浮上する第2の道とは

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  • 笹川平和財団 上席研究員

    中国は、記事が言う第一の道あるいは第二の道のどちらかを歩むという訳ではないでしょう。中国には世界の指導者になりたいという希望はないかも知れません。世界の問題に責任を持ちたくはないように見えます。ただ、世界各国から尊敬され、仰ぎ見られる存在になりたいのでしょう。
    中国共産党の最高位の目的は、共産党による長期の安定した中国統治です。そのためにも、中国を発展させなければならないのです。中国は米国と対立したい訳ではなく、中国ブロックを形成したい訳でもありません。ただ、現在の米国と同程度にまで豊かになり、各国から尊敬を得られるようになるためには、国際秩序やルール、標準を中国が掌握する必要があると考えています。
    一方で、中国の考えがどうあろうと、中国が国際秩序を掌握しようとする動きは、米国の目には中国が覇権を握ろうとしていると映ります。米国は中国の挑戦を許さないので、米国が中国を抑え込もうとするでしょう。中国は、その米国の妨害を避けつつ、その間に発展を継続して十分な実力をつけようとしています。その実力をもって、国際的なルールや標準を中国が掌握しようとしているのです。


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