【一休 社長】低迷していた一休を再成長させた「100の打ち手」
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注目のコメント
ネット企業って、若くて柔軟な人がいっぱいいるイメージですが、実際は視野の狭い人もいて、知らないうちに後者の人がいっぱいになっている…ということが変化のスピードが速い分普通の企業以上に起こりやすいということがよくわかりました。
一休の復活劇は観光業界やテック業界でもかなり有名で、その根底には負のレガシーに正面切って向き合ってきた過程があると思う。CTOのこのスライドも有名なので是非。
https://speakerdeck.com/naoya/ji-shu-de-fu-zhai-toxiang-kihe-u八方塞がりの状況においても、出口につながるかも知れない小さな手掛かりを見つけて、そこに意味を構築していくことで、新しい地平ができてくる、というダイナミックな意味の生成過程(組織論研究者のワイクの言うセンスメイキングの過程)を見たような気がします。
既存の解釈の枠組みにいると、出口に繋がる手掛かりは、認知的にも物理的な情報アクセスのルートという意味でも見つかりにくく、だからこそ既存の枠組みの外の人に期待されるのは、中にいると見えにくいそうした手掛かりの発見と、手掛かりを結びつけることで浮かび上がる新たな意味の構築であると言えます。
しかし、理論的にはそうだとしても、それをちゃんと実践することは、かなりの鍛錬が必要なことだと思います。
「猫パンチをたくさん打つ」の意味は、上記の視点からすると、合理的な施策をたくさん打つというだけでなく、合理的な筋を発見するための手掛かりを探索する意味もあると思います。
大事なことは、今見ている現実とは違う現実を生成するための手掛かりは、「常に」存在していて、それをデータにせよ、それ以外の方法にせよ、観察によって見つけ、意味を見出しながら物事を進めていくことであり、その大切さを伝えてくれるエピソードであると思いました。