Tokyoが初ランクインでいきなり15位に、世界スタートアップ都市調査
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注目のコメント
ランキングそのものよりもCoral西村さんの解説が何倍も参考になります。
というよりもこの、Startup Genomeというところが出している恒例の世界スタートアップ都市ランキング今年版は、通年通り今年もデタラメです。
ストックホルムがベルリンより上
アムステルダムがシンガポールより上
シドニーが杭州より上
そもそも東京、ソウル、デリー、いや深圳、杭州すらも去年まで圏外で今回初登場
などなど。
直感的にもおかしいとお思いだと思いますが、理由は以下です。
7つの順位構成要素一つConnectedness接続性とやらは全ての中国都市とソウル、デリーは10点満点中最下位の1。がソウルのスタートアップは海外出まくってるし、我々海外VCは足代持ちでしょっちゅう韓国政府のスタートアップイベントに呼ばれますよ。デリーにはグローバルエキスパッツ人材ごまんといるしそもそも英語圏だしスタートアップイベントしょっちゅうやってる。中国はそもそも一国で接続など不要な市場規模。
別の要素Market Reach、市場リーチ。
深圳とバンガロールが1ってもはやジョークですか。世界最大、最成長の中国とインドの市場リーチは何なんですか。
Knowledge知識とやらの項目はシンガポールは1。この国に世界ランキング上位大学がいくつあるか知ってますか?
要するこういう事です。
・評価方法が全て定性的、それが全て
・定性的評価もあってよいがまずは定量ポイントを主とすべき
・即ちスタートアップ社数、VC社数、上場マーケット流通総額、特許出願数、M&A金額、資金調達額、ユニコーン社数などなどいくらでも尺度はある。
そもそも12Pのアドバイザリーボードお名前。米国のそれも小職が属しているシンガポールエコシステムのお方も、寡聞にして社名すら聞いた事もありません。そもそも中国とインドから誰もいない。だから相変わらず西側偏重の10年前の情報と印象に偏った結果となるのでしょう。
SF含む米国ベイエリアと北京
があらゆる尺度からどう考えてもダントツ1位と2位、僅差です。
大きく離れて以下、順不同でしよう。
ロンドン、バンガロール、シンガポール、ベルリン、テルアビブ、上海以下複数の中国都市、NYボストン以下複数の米国都市世界150都市のスタートアップ・エコシステムを調査してランキングする「Global Startup Ecosystem Ranking 2020」で、東京が上位30位に初めてのランクイン。ベルリン(16位)や深セン(22位)、シンガポール(17位)などを抑えて、15位となりました。Coral Capitalで概要をお伝えする記事を出しました。
課題は明確にConnectedness、つまり世界から見たときに情報やコミュニティが見えにくいこと。Coralとして引き続きこの解決に向けて頑張っていきます。東京がシンガポール、ソウル、香港、深センなどより上なんですね。
ファンディングの項目で東京のポイントが高いのは、多くのVCのおかげで資金調達環境が急速に充実してきたからでなんでしょうね。
東京より上位の顔ぶれを見ると、パリくらいはもう少しの改善で追い越せそうですね。