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【核心】「夢」という宗教は、なぜ廃れないのか

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    「宗教」というにはあまりにも即物的な人生進路の話で、1990年代からリクルート社などがつくってきた大学生の就職活動、女性を含めた「とらばーゆする」といった就職のシステムの中で、ゴール地点が「夢」と称されたものです。この用語が、高校生、やがて中学生、小学生にまで普及されました。学生の生活をがんじがらめにする、という意味で「宗教」というのかもしれませんが、「宗教」とは別に人をがんじがらめにするものではないと思います。
     背景にあるのは、大学の大衆化です。ここには女性の進学率急上昇も含まれます。戦前のように大学進学者が5%以下、男性のみという時代は、大卒者の就職は、中央省庁や大企業からの一本釣りで十分でした。
     1990年には大学進学率が25%になり、大学の数も大卒者も急増しました。大半の大卒者にとって、「夢」は向こうから一本釣りに来てくれることはなくなりました。そこで、大学生と非常に広い範囲の企業のマッチングというビジネスを手がけて急成長し、社会に大きな存在感を示したのがリクルート社でした。
     「夢」とかとらばーゆとかは、「OL」などと同じく、そういう新中間層に与えられた生き方をきらびやかに示すキャッチフレーズでした。しかし、内実が充実していなければ、言葉も輝きを失います。
     就職産業の対象はどんどん低年齢化し、大学1年生どころか高校生まで対象です。代表は、高校生に受験のために自分語りを義務化するベネッセ社の「ポートフォリオ」です。「夢」はビジネスになる、という就職産業の成功体験がありました。しかし、30年間同じ商法をして、うまくいかなければ子供を相手にする、というのは、習い性という以上のものではありません。何もわからないまま就活のゴールについて無理矢理語るよりも、本来、現代と世界について学生が理解できることの方が、まず先にあるべきです。


  • ピンキー 新規事業の何でも屋

    夢や目標なんていらない。ドリーム・ハラスメントをやめろ。

    夢や目標を定めた瞬間、未来への可能性は狭まる。その他王勢の屍になる可能性の方が圧倒的に高い。

    夢や目標は持つな。好奇心を持ってクロスオーバーせよ。そしていつかConnecting the Dotsした時に、夢は叶っているものだ。

    夢や目標を持つな。遊び人であれ。

    「夢が叶う」は結果論だ。いつかそうなっているもの。それを実現するために、夢や目標を定めず、現在に全力投球で遊ぶ(=クロスオーバーで越境する)ことが大事だ。


  • NewsPicks 副編集長

    「夢まみれ」の社会が若者を追い詰めている現状に警鐘を鳴らす、高部大問さんの刺激的なインタビュー第2回。

    高部さんの著書『ドリーム・ハラスメント』では、「そもそも誰が夢・夢と言い出したのか?」という疑問に対する緻密な検証も読みどころ。「夢」という言葉が「将来成し遂げたいこと」というような意味で広く使われるようになったのは20世紀に入ってからで、実は新しい概念なのです。

    今回のインタビューでは、そんな日の浅い「夢信仰」が、一時の流行りでは終わらずに社会に根づいてしまったメカニズムを詳説。また、夢に対抗しうる考え方は何か、教育現場でこれから必要とされるアプローチは何かという点にも踏み込んでいただきました。ぜひ、ご一読ください。


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