【シバタアキラ】予測できる未来は追わない、未来を創る側に行く

2020/7/11
急成長を遂げる米ベンチャーDataRobotの日本担当チーフデータサイエンティストとして「AIの民主化」を推し進めるシバタアキラ氏。
そのミッションをつかむまでのキャリアは異色だ。高校を中退し、ミュージシャンに憧れた10代を経て、ロンドン大学とニューヨーク大学で素粒子の先端研究に従事。ボストン コンサルティング グループに転じた後に起業。「絶望の時」を経て天職に出会った。
高速で成長を続けるシバタ氏の思考と哲学を追う。(全7回)

DataRobotとの縁

アメリカで創業して数年しかたっていなかったDataRobotに私を紹介してくれたのは@smly(スマイリー)さん(ハンドルネーム)です。
世界中のデータサイエンティスト30万人超が登録する「Kaggle」で、当時の日本国内トップを記録し、その名をとどろかせていました。
「データサイエンスのすごいスタートアップができたらしい」といううわさはあれど、その開発内容はシークレットだった「謎の会社」。
そのDataRobotが日本でサービスを広めるデータサイエンティストを探していると聞いたスマイリーさんが、「職探し中」だった私のことを紹介してくれたのです。
この縁は決して唐突なものではなく、過去から滑らかにつながるものでした。