ウォルマートの医療分野進出、「処方薬管理アプリ」を展開へ
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ウォルマートは元々独自の処方薬管理アプリを持っていましたが、オンライン薬局のケアゾーンが参入することで、どのように進歩するのかは興味深いところです。
米国では、医師が決めた回数だけ、医療機関の受診なしに薬の再処方を受けることができるため、ドラッグストアによる処方薬管理アプリの存在意義は大きいと考えられます。
オンライン薬局の参入により、アプリで薬が切れる時期のアラートが出され、アプリで処方のリクエストを出し、自宅で薬の受け取りができるというように、アプリで全てが完結するシステムが構築可能かもしれません。
日本でもお薬手帳アプリが普及しはじめ、最近ではアプリでお示しいただく方も拝見するようになりましたが、米国とは異なり、薬の再処方には必ず医療機関の受診が必要となるため、米国のシステムのようにはいかないかもしれません。オンライン診療などと有機的に結びつくようになれば、日本でもより普及することに繋がるかもしれません。糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、悪化させないために毎日薬を飲み続ける必要があります。大概の人は無症状のため、困っていない人に内服を続けてもらうのはなかなか難しく、薬を飲み忘れたり受診が億劫になったりしてドロップアウトしてしまう人は多いのが現状です。
「処方薬管理アプリ」でどこまで可能かははっきりわかりませんが、処方を得るまでのハードルが下がるだけでなく、内服を忘れないように通知をしたり、患者側は疑問に思うことがあれば質問するなど双方向的なやりとりが可能になるのでは。
日本ではいまだにお薬手帳を使った紙媒体でのやりとりが主体であり、早くデジタル化が普及してほしい分野です。米国のようにリフィル処方箋の制度があれば医療のオンライン化が進み
やすくなると思いますが、日本では医師会の反対と薬剤師の覚悟が不足しており、改定の度に毎回議論だけでリフィル処方箋の話が全く進んでおりません。
また日本のように徒歩圏内、もしくは車で少しの距離に複数の医療機関が存在し、そのほぼ同数の薬局が存在する現状ではオンライン化のメリットはあまり感じられないかと思います。病院にかからなければいけないのであればその横にある薬局ですぐお薬をもらった方が楽だと考える人が多いからです。
電子お薬手帳アプリも少しづつ普及されておりますが、各社それぞれの仕様で薬局のレセプトと連動ができないものばかりです。結局はアプリを使ってもスマホの画面を目視で確認するというアナログな作業となります。
今回のコロナ禍をきっかけに医療制度が患者様にとって良い方向へ進んでいくことを願います。