「ジョブ型」の是非を議論をする前に最低限押さえておきたい事項
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毎日「ジョブ型」の記事が上がる様になってきたので、よく見受けられるジョブ型の勘違いと、そもそもジョブ型って何?を整理してみました。
人事関係の人にとっては特に新しい内容も無いと思いますし、何ならツッコミを受けるものもあると思いますが、ご笑覧いただければと思います。
バズワード化してしまって間違った議論に進んだり、悪用したりされることが怖いんですよね。それこそ人工知能がそうだったように。
多くのビジネスパーソン皆まさのご参考になれば、幸いです。
miki.Yさん
コメントありがとうございます。
仰るとおりですね。成果主義とジョブ型を同義として扱ったりし始めていて良くわからなくなってきています。日本の雇用制度も、戦前から戦後、オイルショック、バブルなどを経て少しずつ姿を変えてきていますから、終身雇用を維持に懸念を示した中西発言を機に少しずつ変化していくように思います。ジョブ型、メンバーシップ型どちらも一長一短。
社員全員を100%どちらかにしなければいけないわけじゃないのだから、0-100で考える事態がナンセンス。まぁ最低限、ジョブ型、メンバーシップ型の起源である濱口先生の著書は読むべきですよね。
しかし、当の先生はジョブ型が一般的な欧米においてはAIの発展でジョブ型からタスク型になるのではないかと議論しており日本で今更ジョブ型の話をしているのは周回遅れだと仰られています。
・新しい労働社会―雇用システムの再構築へ (岩波新書) 濱口 桂一郎 https://www.amazon.co.jp/dp/4004311942
・若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす (中公新書ラクレ) 濱口 桂一郎 https://www.amazon.co.jp/dp/4121504658
・日本の雇用と中高年 (ちくま新書) 濱口 桂一郎 https://www.amazon.co.jp/dp/4480067736
・働く女子の運命 ((文春新書)) 濱口 桂一郎 https://www.amazon.co.jp/dp/4166610627
あと私も素人意見ですがmiki.Yさんの
>ジョブ型に「超初心者枠」を設けて、まずはそこに若者をはめ込んで徐々にスキルアップを目指すか>
私の考えではこれはインターンシップ又は職業訓練。そもそも論をすれば学業。日本においては職業的レリバンスが希薄ゆえに職業と学業は結びついていませんが欧米のジョブ型においては要件に一定以上の学部の学位が求められており学業を修めたこと=技能を持っている、と見られます。だからステップアップに夜間学校や大学院に通うという話をよく見かけるわけです。
>職能資格制度に成果主義を加えたハイブリッド型>
蛇足ですが、日本においても上に行けば行くほど狭き門になるので成果を求められていると思います。職能資格制度だから成果主義ではない、は誤謬だと考えます。