新出生前診断、小規模開業医でも 産科婦人科学会が指針改定
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私自身も高齢主産を経験していますが、高齢な妊婦の多くは、胎児に負担のないこの検査(無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT))に非常に興味があるのではないかと思います。
卵子が老化すると染色体異常を持った卵子が多くなるため、高齢な妊婦は通常の超音波検査に加え、母体血清マーカー検査(クアトロテスト)などを医師から勧められることがあり、私もこれを受けたところ、結果は陽性。実はクワトロテストは母体年齢をもとに確率を計算しているため、40歳を超える場合には、検査を受けても陽性になりやすいのです。
結局次のテストに進むことになり、NIPTがまだ希望して受けられるものではなかったので、日帰り入院で羊水検査を行いました。これは羊水穿刺(針を刺して羊水を抜く)を行うもので、羊水検査後に胎児が流産する可能性が300人中1人程度あるといわれ、流産しないまでも、穿刺後に出血や下腹痛が生じることがあります。胎児に負担をかけるのではないか、この検査が原因で何かあったらどうしよう、と懊悩しながら受ける妊婦がとても多いのです。私もそうでした。
一日も早く、この検査を小規模開業医でも提供できるようになることを願っています。かかりつけの産婦人科で検査できるのは、妊婦さんにとってとてもありがたいし、検査へのアクセスがよくなることで、アングラな検査業者の餌食になる方は減ると期待。
カウンセリングやアフターフォローを、忙しくマンパワーぎりぎりの開業医さんでどう対応するのか、という課題はあります。記事中では触れられていませんがすでに検討済みかもしれませんが。
新出生前診断は、検査できる期間が限られており、しかも初期なのでまだみなさんお仕事されていることが多く、
検査のニーズも高く、検査できる施設が限られているので、なかなか予約がとれず、、
と、検査へのアクセスにかなりハードルがある現状のため、
カウンセリングなどナシで検査だけサッとやってもらえるアングラな検査会社へ流れてしまう方が少なからずおり、ただ、検査結果が返ってくるだけで相談もできないため、サポートなく悩む妊婦さんが後を絶ちません。
その現状は、この改定により改善されるのではないかと期待します。しっかり指針を作成することでかかりつけの産婦人科で検査できるようにしてアングラに流れるのを防ぐのは重要ですね。結果的に侵襲的な検査である羊水検査が減ってくれるならそれも良いことだと思う。
癌治療などの方面は特にですが、もはや産婦人科に限らず遺伝学的知見から診療することは一般的になりつつあるので、医師はこれまで以上に周辺知識の学習と同時に倫理観を育んでいく必要がありますね。
凄いなと思う反面、大変だなぁというのが正直な気持ちです(^_^;)