[イスタンブール 19日 ロイター] - トルコ中央銀行は19日、中国人民銀行(中央銀行)との間で合意した通貨スワップ枠を18日に初めて利用したと発表した。

中銀によると、多岐にわたる産業分野の企業が18日、銀行を通して輸入代金を人民元建てで支払った。中銀はこうした動きはトルコと中国の協力関係の強化につながるとしている。

中銀が通貨リラ相場の防衛に向け外国為替市場に繰り返し介入を行ったことなどで外貨準備は減少。対応策が必要になるとの懸念が高まる中、 ロイターは5月、トルコ中銀が日銀、およびイングランド銀行(英中央銀行)とスワップ枠の確保を模索すると同時に、カタール中銀と中国人民銀との間の既存のスワップ枠の拡充を目指していると報じていた。

トルコ中銀は先月、カタールとのスワップ枠を3倍に拡充。その結果、外貨準備は80億ドル増加したものの、アナリストの間ではなお不十分との見方が出ていた。