陸上イージス停止 推進派、防衛省に怒り 「地域振興」消え落胆 山口

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陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画のプロセス停止を表明した河野太郎防衛相=防衛省で2020年6月15日、田辺佑介撮影
陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画のプロセス停止を表明した河野太郎防衛相=防衛省で2020年6月15日、田辺佑介撮影

 陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を陸上自衛隊むつみ演習場(山口県萩市、阿武町)に配備する計画の停止が発表され、地域振興を期待した推進派には落胆と防衛省への不信感が広がっている。【遠藤雅彦】

 「冗談じゃないという気持ちだ。演習場の敷地内に(発射したミサイルから切り離される)ブースターを落とせるという防衛省の説明をうのみにし、有権者におわびしないといけない」。自民党萩支部長の田中文夫県議は説明を一転させた防衛省への怒りをあらわにした。

 演習場の萩市部分は合併前の旧むつみ村にあたる。地区の人口は5月末現在で1354人。65歳以上が占める高齢化率は57%で、合併前の旧7市町村では最も高い。旧むつみ村は萩市との合併前、過疎化対策として自衛隊員の常駐を求めていた。萩支部など自民の地元8支部は2017年11月、陸上イージスの誘致推進を決議。防衛省は施設で勤務する自衛官やその家族は約500人と見込んでおり、地域の人口増への期待があった。

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