[ワシントン 18日 ロイター] - トランプ米大統領の陣営は18日、11月3日の大統領選に向けて民主党候補指名が確実なバイデン前副大統領とのテレビ討論会の回数を増やすよう望んでいることを明らかにした。だが、バイデン氏の陣営はすぐにこれを拒否した。

討論会を統括する大統領候補討論会委員会(CPD)は、9月29日─10月22日に大統領候補による討論会を3回、副大統領候補による討論会を1回予定している。

トランプ陣営のブラッド・パースケール選対本部長は声明で、「公平な討論会」の回数を増やすとともに、討論会の開催時期がフットボールの試合と重なって視聴者が奪われることのないように開催日程を早めることを望むと表明。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、トランプ陣営は電話でCPDにこの要請を行った。

CPDはコメント要請に応じていない。

一方、バイデン氏の陣営幹部は声明で、討論会を巡る要請は「トランプ氏の機能不全のリーダーシップから話題をそらす」のが狙いだとし、トランプ氏が以前にすべてのテレビ討論会に参加しない可能性に言及していたことを指摘。「変わり身の早いトランプ陣営に付き合うつもりはない」とした。