【冨山和彦】日本企業を救うのは、ミドルによる革命だ
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「能力のない人がやったらマイナス100になったものを、マイナス50で収めた人はプラス50の評価になるのです」、、、いまだ「成長」に渇き続けている我々世代こそ噛みしめるべき言葉。そういう意味で変化を恐れているのもまた実は我々世代なのかもしれない。進歩がほしいのか進化したいのか。
どんなに優秀な経営者でも、市場環境に対して大きくアウトパフォームすることは難しいです。
特にPE はレバレッジを効かせるので、先ずは安定したキャッシュフローが生命線であり、
それは突き詰めれば、ビジネスモデルの精査と市場環境の変化に対する耐性を確認することです。
そこを確信してから、じゃあ誰が経営者だったらいいのかと考えます。
逆はあり得ません。それをやると必ず失敗します。
水は高いところから低いところにしか流れない。
つまりどんなに技術があろうが、志が高かろうが、ビジネスは絶対に経済合理性(エコノミクス)には勝てないからです。
絶対にです。
一方で、だからこそ、その合理の過程で傷ついた人の気持ちを慮る懐の深さが必要なのです。
合理性を貫くリーダーには、それと同時に情理を受け止めることが出来る矛盾性が必要です。まさに今、次世代リーダーを育てる絶好のチャンスであるにもかかわらず、若い世代の意見やアイデアに積極的に耳を傾けようとする日本企業、特に大企業は少ないように感じる。外国人や女性に対しても同様。コーポレート・イノベーションの推進は、経営のトップが外部コンサルの意見を聞きながら、現場の意見も聞かずに決定。社員は意見を言う機会も質問をする機会も与えられず、突然、会社のウェブサイトに掲載された”改革“を黙って実行する役を押しつけられる。モチベーションは下がる。割り切って自分の意見を言わず、上に忖度して行動するか、あるいは転職するか。そんな話しを度々耳にするのは、本当に残念。