米大リーグ開幕問題 選手会70試合制提案で合意ムード一変、再び泥沼へ

スポーツ報知

 オーナー側が試合数換算での年俸100%を支払う60試合案を選手会に通達し、大枠で基本合意間近と思われた大リーグは、18日(日本時間19日)、クラーク選手会専務理事が、1日に2度の声明文を発表し、断固として更なる試合数を要求する姿勢を打ち出した。

 米国東時間午後3時過ぎに選手会の公式ツイッターに「70試合のカウンターオファーを出した」というクラーク専務理事の声明を投稿した後、約1時間後には、「アリゾナでロブ(マンフレッド・コミッショナー)と基本的な枠組みについて協議はしましたが、彼の提案には、試合数に関するものなど、まだ様々な問題があります。暫定的に合意したとみなすのは大きな間違いで、ロブ自身も試合数増などのカウンターオファーがあるなら、オーナー側に持ち帰ることを奨励しました。その再提案を今日提出したのです」と、正当化を主張した。

 総額のオーナー側が報酬面で試合数換算の100%を譲歩したことで、一気に合意間近とみる風潮に釘を指す異例の2度の声明発表となった。MLBネットワークのヘイマン記者によると、匿名の1人のオーナーは選手会が合意せず、新たに70試合案を出したことに「DOA」(到着時死亡)」と強い拒否反応を示したという。交渉は最後の最後までもつれそうだ。

【主な提案比較】

▼試合数

 選手会70、機構60

▼公式戦開幕

ともに7月19日

▼同閉幕

選9月30日。機9月27日

▼ポストシーズン(PS)出場チーム

ともに16チーム

▼PS閉幕

選10月か11月初旬、機10月28日

▼年俸総額

選1・73億ドル、機1・48億ドル

▼通常3600万ドルのトラウトとコールの年俸

選1555万ドル、機1333万ドル

▼通常100万ドル選手

選43万ドル、機37万ドル

野球

×