[サンフランシスコ 18日 ロイター] - セキュリティー企業のアウェイク・セキュリティーは、グーグルのウェブブラウザ「クローム」上で動作する拡張機能(アドオン)に組み込まれたスパイウエアが新たに判明し、そのダウンロード回数が約3200万回に上ると明らかにした。

専門家が先月に指摘したことを受け、アルファベット傘下<GOOGL.O>のグーグルは70以上の悪意あるアドオンを公式アプリサイト「クローム・ウェブストア」から削除したと発表した。

こうした悪意ある拡張機能の大半は、ユーザーに疑いのあるサイトを警告したり、ファイルを変換する機能を提供するとしていたが、閲覧履歴や組織内のビジネスツールにアクセスする情報を抜き取っていたという。

アウェイク・セキュリティーは、ダウンロード数からすると、クローム公式サイトを通じて最も広く拡散したマルウエア(悪意のあるプログラム)だとしている。

マルウエアの開発者は明らかになっていないという。

アウェイク・セキュリティーは、自社のブログ(https://awakesecurity.com/blog/the-internets-new-arms-dealers-malicious-domain-registrars/)でリサーチ結果を公表している。