NY市、22日に経済再開2段階移行へ フロリダなど感染急増
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感染者数38万人と全米でも最大規模の感染流行を経験してきたニューヨークですが、先月、今月と新規感染者数は著しく減少傾向です。
対するフロリダやアリゾナでは、感染者数が現在進行形で急増しています。ここには、ニューヨークでの集団免疫形成という仮説も立たないわけではないですが、抗体保有率が高々20%程度であることを考えると、やはりどれだけ5月に対策が行われてきたかの差と捉えるのが自然ではないかと思います。
ニューヨークでの感染者が著減しているとはいえ、0にはなっておらず、段階的経済再開による感染者数の推移の確認が妥当と考えられ、そのようなステップが踏まれています。
このように丁寧にステップを踏み、感染動向を観察することは、短期的には感染者数に比して過剰な抑制と捉えられる可能性が高いですが、長期的には、いくつかのステップを持っておくことで、第二波、第三波の際にどの程度手綱を締めるか緩めるかの参考にできるという強みにもなりうると考えられます。6/16までの新規感染者の7日移動平均は、全米で2万2685人で1週前の6/9の2万1200人(+1485人)より再度増加に転じている。
州ごとに見ると、ニューヨーク724人(前週914人で-193人)、ニュージャージー376人(同464人、-88人)と、一番感染者数が多く行動規制も遅くまでしていたこの2週は減少を持続。
一方で、増加が著しいのはカリフォルニア3124人(同2736人、+388人)、テキサス2386人(同1615人、+771人)、フロリダ2016人(同1222人、+794人)の3州。あとジョージア790人(同672人、+118人)もアトランタという人口が大きい都市があり早めに行動規制緩和に出ていたので気になる。
増えているのは暖かい南部州中心で、気温はウイルスには関係ないのだろう。
死者数については、全米での7日移動平均は686人(前週854人、-168人)。トップはニュージャージーとカリフォルニアで61人/日。
最近の傾向として新規感染者数は5月半ばからあまり減っていないのだが、死者数は4月半ばの2000人/日超をピークに減少を続けている。医療崩壊が減ったり、検査増加による早めの発見・治療、まだワクチン・対処薬が完成したわけではないが色々な工夫の積み重ねでこのようになっているのだろうか?
亡くなる方が減ることは明確に良いこと。