【CEO直撃】アルツハイマー病を「予見」するアプリ

2020/6/17
記憶や思考能力が低下し、日常生活すら困難になるアルツハイマー病。
世界で約5000万人の患者がいると言われながら、その進行を止める決定的な治療薬はない。
2012年に創業したシリコンバレーのニューロトラックは、スマートフォンを使った5分ほどのテストで、その発症リスクを知らせるシステムを開発している。
その技術に注目が集まり、2018年には第一生命、2020年1月にはSOMPOホールディングスなど、日本の保険会社とも次々と提携している。
エリー・キャプランCEOに、アルツハイマー病に立ち向かうため、どのようなビジネスを生み出したのかを聞いた。
エリー・キャプラン(Elli Kaplan) / Neurotrack CEO 
米財務省、ホワイトハウス、国連の公共部門、AIGキャピタルパートナーズやスタートアップ、アクセラレーターなど民間部門の双方でキャリアを築く。2012年にニューロトラックを創業。ピーター・ティール率いるファウンダーズ・ファンドから出資を受ける

亡くなった「祖父母」

──そもそも、なぜアルツハイマー病に注目したのでしょうか。