【決算まとめ】サイボウズから読み解く国内SaaS大手の実情
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注目のコメント
自社のことながらコメントしますと、サイボウズの場合、「kintone」というミドルウェア層のサービスがメインになってきたことが特徴的です。
SaaSというよりは、PaaSと呼ばれるものになります。
このレイヤーの競合は、世界最強レベルの外資ソフトウェア企業になりますので、成功確率は高いとは言えませんが、成功したときにはそれなりに息の長いビジネスになると思われます。
追記
Kenji Aさんという投資家の方にご批判を頂いております。まさにこの方のような投資家には、サイボウズの株式は決してお勧めできません。マーケットには様々な企業がございます。ぜひとも引き続き距離を取っていただけましたら幸いです。鎌倉投信様や個人投資家の方々をはじめ、サイボウズの理念を理解・共感する株主の皆様とともに経営して参る所存です。サイボウズは、パッケージ型メインからクラウドを主力としたサービスに転換できた数少ない企業であり、それが出来たからこそSaaS企業として現在のバリュエーションが形成されています。
記事中で言及されている楽楽精算の領域である経費精算システムにおいては、2012年ごろはSaaS、パッケージ半々のだったものが、現時点ではSaaSが9割を占めるなどB2B領域におけるSaaS化は必須のものになっています。
通常どの業種であっても売上高が大きくなれば成長が鈍化しますが、サイボウスやラクス、Sansanといった企業はARRが100億円規模になっても、30%程度のYonY成長率で伸びている点が評価され、時価総額1000-2000億円での評価となっています。
フリーをはじめ、時価総額と売上高の倍率であるPSRがかなり高い水準になっているので、今からSaaS企業に投資をしようと考える方は、マルチプルや継続的な成長余地を踏まえて銘柄選択することをおすすめします。
なお、あまり馴染みの薄いラクスかと思いますが、直近で詳細にまとめた記事を書きましたので参考までです。
https://note.com/_funeo/n/nb3468bb2fb49追い風を受ける「テレワーク銘柄」、「SaaS銘柄」として株式市場でも注目を集めている国内SaaS企業。
特に好調なサイボウズはコロナでの安値から株価が3倍になりました。
一方、SaaS企業の市場の評価には成長が多分に織り込まれており、適正さの判断はなかなか難しいところです。
今回はそうした国内SaaS企業の現状を重要なポイントに絞ってまとめました。