[ワシントン 15日 ロイター] - ポンペオ米国務長官が今週、ハワイの米軍基地で中国の代表団と会談する見通しだと、事情に詳しい関係筋が明らかにした。年初から緊張が続く両国関係について協議するという。

外交筋によると、会談はヒッカム空軍基地で17日に開かれる予定だという。別の関係筋によると、ポンペオ長官は17日の会合に向け、16日にワシントンを発つ予定。

米中はこのところ、新型コロナウイルス流行への対応のほか、中国が香港の統制強化を狙い導入を決めた国家安全法を巡り対立が強まっている。

トランプ米大統領は先月、新型コロナを巡る中国の対応に非常に失望したと述べるとともに、現時点で習近平国家主席との対話は望んでいないとし、中国と関係を断つ可能性も示唆した。

香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは先に、ハワイ会談での中国側の代表について、外交担当トップの楊潔チ・共産党政治局員が務めると報じた。

ポンペオ氏が楊氏と接触するのは、新型コロナ問題について電話で協議した4月15日以来となる。

関係筋によると、今回の会合では、新型コロナ問題への対応、武器管理、貿易、香港問題、北朝鮮情勢、ジャーナリスト受け入れを巡る米中の報復の応酬などが話し合われる見通し。

米国務省とホワイトハウスはハワイでの会談に関するコメント要請に応じていない。

中国外務省の報道官は15日の定例会見で会談に関する報道内容の確認を差し控えた上で、「中国と米国は外交ルートを通じたやりとりを維持している。さらに詳しい情報があれば、適時公表されるだろう」と述べた。

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